天網恢恢疎にして漏らさず

天網恢恢疎にして漏らさず

お笑いライブ、博物館、クラシック中心の演奏会他、色々お出かけ記録用。

屋久島ひとり旅〈その3〉

【3日目】
7時頃起床。いざ白谷雲水峡へ!

まずはバスに乗り、宮之浦港近くの観光センターへ。
ここでザックとレインコートをレンタル。次のバスまで時間があるので、近くの土産物屋で時間つぶし。

ようやくバスが来たので乗り込み、白谷雲水峡を目指します。この日も残念ながら雨模様。麓から見えていた高い山をどんどん登って行くけれど、濃霧で外の景色が全然見えない。うねうねとした山道を40分ほど登ったら到着!
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「白谷雲水峡」登山口で標高620mです。
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管理棟にて協力金を支払い、係の人から説明を聞きます。道中はピンクのテープが目印に貼られているとのこと。雨で道中の沢が増水しているので、渡れないときは無理せず戻ってくるよう念を押されました。
本日の目的地は「苔むす森」周辺まで。「もののけ姫」のモデルになったとか何やら言われるエリアです。
管理棟の前に東屋があったので、食事とレインコートを装着してから山へ出発。最初の方は傘を差して歩けるくらいの、整備された道なのでのんびり歩いていきます。

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大きなかこう岩。案外普通に登れます。

途中、吊り橋を越えたところから登山道になります。とはいえ、道はちゃんと整備されているので登山初心者の私でもゆっくり進めば問題なし。雨が上がり、少し日が差してくると回りが霧掛かってきました。

沢を2個ほど越えたので、そろそろ到着か…と思っていると、なんとここで受付で言われた要注意の沢にたどり着く。

あれっ、今まで越えた沢は何だったの…?

飛び石が配置されているのは分かるけれど、かなりの勢いで流れる水の中に足を踏み入れる勇気が起きず、ひとまず休憩。おやつを食べながら様子を見ます。
すると、川の向こうから下山してくるグループが。小学生くらいの女の子や、お年寄りも普通に飛び越える姿を見て安心し、慎重に川を越えました。

沢を越えたあとに出てきたのが、この日1番大きな杉、樹高22mの「くぐり杉」。こちらで標高は820m。
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くぐって向こう側へ進みます。濡れた木の根は死ぬほど滑りやすいのでご注意を。

ここからもう少し歩いて、ようやく目的地の苔むす森に到着!標高870mぐらい。
ただ、周囲には看板もあるわけではないので自信がない。まあこの辺だろう、ということで立ち止まって写真撮影タイム。
もののけ姫の世界が広がっている、といわれればそうなんだろうけど、いかんせん最近見ていないので記憶がアヤシイ。

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当たり前のことなんだけども、苔が生えるということは、日当たりが悪く、湿度が高いということで。しかもずっと薄霧の中だから何だか幻想的な雰囲気です。


森の中で自分ひとりだと、少し不安になってくる。


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時間を確認するとちょうど13時。帰りのバスは14時40分。登ってくるだけで1時間半程度掛かっているので、そろそろ下山しなければ間に合わない。このままもう少し登れば太鼓岩という、景色の開けたところに行けるようだけど、無理はせずに下山を開始。

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行きはびびった渓流も、難なく越えてずんずん下山。分かっている道だから、行きよりも不安が少ないです。
あっという間に吊り橋のところまで来ると、急に森が開けて眩しさに驚きました。森の中が思っていたよりも暗かったようです。

時計を見ると予定より早く下山出来そうなので、途中のベンチに腰を掛けて渓流を眺めて一休み。すっかりいい天気になり、暑くなってきたのでレインコートを脱ぎ、更に下へ。

結局、14時過ぎに下山。もっとゆっくり降りてくれば良かった、と後悔…。ペース配分が難しいですね。

行きは満席だったバスも、帰りは自分一人だけ。
途中、ヤクザルの親子が道を横切ってびっくり!バスが止まってくれたので、写真を撮ろうとしたものの上手く顔を写せませんでした。
コロンと丸っこくてかわいいです。
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行きは全然見れなかった車窓を楽しみながら町へ降りてゆきます。
宮之浦で南へ向かうバスに乗り換え。

空港近くのホテルの日帰り入浴割引券を持っていたので、空港前で途中下車。温泉で汗を流しました。汗と雨の匂いが染み付いた服を着替えてさっぱり。

再びバスに乗って更に南へ。お目当ての食堂で晩御飯を食べるため、安房に向かいます。

食堂ではお店名物の餃子定食と、ミズイカのお刺身を注文。お客さんは他に地元のおばちゃん達のグループだけだったので、座敷を広々利用。荷物が多かったので大変ありがたい。

翌日が超早起きなことを考えて、泣く泣くアルコール無しで晩御飯。
魚介類も好きなんだけど、しばらく肉っ気のあるものを食べていなかったので羽根つき餃子が旨い!ご飯が進む!

夕食後、バスに乗り込み更に南へ。予約していた宿へ向かいます。
19時前の私が乗っているバスが最終だったからか、バスの運転手さんに「どこまで乗るの?」と聞かれました。
最寄りのバス停に着くと辺りは真っ暗。事前に調べてはいたけれど、街頭ひとつない暗闇。
バスの通る県道から、山の方に入る細い道を、手元のライトで照らしながら進みます。ずっと水の音が聞こえているから、川が近いんだろうけどどこにあるのかも全く見えない。5分ほど歩いてようやく宿に到着。明かりが見えて来たときは、心から安心しました。

ここから2泊はゲストハウスのドミトリーのため、個室のときのようにはのびのび出来きません。
一部屋6人用だったけど、同室はもう1人しかいなかったので気が楽でした。

着いたらまず、登山用のジャージやら靴下をお洗濯。
洗濯と乾燥を待っている間に共有スペースへ行くと、同室の女の子と青年が居たのでポツポツとお話をする。
同室の女の子も翌日に縄文杉に行くとのこと。どこかで会うかもね、などとお話しながら就寝。

翌日は3時半起き。早く寝るつもりだったのにテンションが上がっていたのか全然寝付けませんでした。

次に続きます。